革を柔らかくする方法とは?
2018.01.26
革製品は使っていくうちに徐々に革が柔らかくなり、手に馴染んでいくものです。
ですが、買ったばかりの革の靴やバッグ、財布などの革はハリがあって固いものが多く、少し使いづらいこともありますよね。
そこで、今回は革を柔らかくする方法についてご紹介したいと思います。
革を柔らかくするには?
革は、コラーゲン繊維が複雑に絡まりあってできています。
特に、植物性のタンニンでなめしたヌメ革などは、
はじめは繊維が詰まってごわごわとした固い質感です。
使っているうちに徐々に革の繊維が解れ、柔らかくなっていきます。
また、手に触れるものは、人の手から出る皮脂が染みこむことで、
柔らかくなり、艶が出てくるものです。
つまり、革を柔らかくするには、
革を揉んで繊維を解す、オイルを塗るといった方法が効果的です。
革を揉む
革は揉むと繊維が解れて柔らかくなります。
財布やバッグであれば、柔らかくしたい部分の革を手で揉んでみましょう。
さらに、革は温めると柔らかくなり、繊維が解れやすくなりますので、
温めた状態で揉むとより効果的です。
革は、手で触れているだけでも柔らかくなりますし、
冬場は暖房のきいた室内に革製品を置いておいたり、
夏場は冷房をしていない室内に置いておくだけでも柔らかくなります。
革の衣料や靴であれば、実際に使い始める前に
着用して体温で温めながらなじませると良いですね。
革にオイルを塗る
革は、乾燥すると固くなる性質があります。
革製品は、作られてから時間がたっていたり、
お店に長い間陳列されていたりすると革が乾燥してしまっていることがあります。
使い始める前にオイルを塗ることで、
革の繊維の間にオイルが染み込んで柔らかくなるだけでなく、
使用中のキズや汚れを防いでくれる効果もあります。
オイルの塗り方は、革のお手入れの記事でご紹介したものと同じ方法です。
オイルは、お手持ちの革製品と相性の良いものを選びましょう。
オイルの塗り方
①製品をやさしくブラッシング(または柔らかい布で乾拭き)します。
②乾いた柔らかい布にオイルを少量とり、薄く塗ります。
③オイルが染み込むまで待った後、再びやさしくブラッシング(または乾拭き)します。
オイルをつけすぎるとシミになってしまうことがありますので、
必ず目立たない場所で試してみてください。
革を早く柔らかくしたいからといって
頻繁にオイルを塗ると革が柔らかくなりすぎたり、
カビが生えやすくなったりするので注意が必要です。
オイルを塗っただけではまだ革が固い・・・という場合は、
オイルが塗った後に、革を揉んでみましょう。
また、革を温めた状態でオイルを塗ると
オイルが染み込みやすいです。
革の状態をみながら試してみてくださいね。
まとめ
今回は革を柔らかくする方法についてご紹介しました。
革を柔らかくして、馴染ませるには実際に使うのが一番ですが、
下ろしたてで馴染んでいない革製品や、革が固くて使いづらい時に
試してみてはいかがでしょうか。
使い込んだ革にはなんともいえない味わい深さがあります。
どんどん使って馴染ませてくださいね。
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