革ベルトに使われる革の種類は?
2018.01.19
ビジネスでもカジュアルでも、ベルトは服装全体の雰囲気を決める大事なアイテムですね。
そんなベルト素材の定番といえば革です。
革には、天然素材の持つ風合いや耐久性など、布や他の素材にはない特徴があります。
使いこむほどに体に馴染んでいく感覚を味わえるのは、革素材ならでは。
今回は、ベルトに使われる革の種類と、牛革ベルトによくみられる加工方法の種類についてご紹介したいと思います。
まずは、ベルトに使われる革の種類についてみていきましょう。
ベルトに使われる革の種類
ベルトには、牛革、馬革(コードバン)、エキゾチックレザーなどさまざまな種類の革が使われます。
牛革
一般的に牛革と言われるものは、ステアハイドと呼ばれる、生後2年程度で、生後3~6ヶ月の間に去勢された雄牛の革です。
革の厚みが均等で、丈夫なためベルトを含め幅広い製品に使用されています。
後ほどご紹介しますが、牛革は加工方法によって様々な風合いのベルトに仕上がります。
馬革(コードバン)
馬革の中でも、農耕馬の臀部から採れる皮をコードバンと言います。
繊維が緻密で表面はなめらか、しっとりとした質感が特徴です。
1頭からわずかな量しかとれないため希少な素材です。価格も牛革に比べると高めです。
使い始めはやや固めですが、使い込んでいくうちに馴染んでいきます。
独特の美しい艶が特徴のベルトになります。
エキゾチックレザー
爬虫類や鳥類から採れる皮のことを、エキゾチックレザーといいます。
今回はその中で、ワニ革とオーストリッチ革の2種類についてご紹介しますね。
ワニ革(クロコダイル革)
エキゾチックレザーの代表的な素材のワニ革。中でもクロコダイル革が人気です。
独特の凹凸のあるうろこ模様が特徴で、高級感と存在感がある革ベルトに仕上がります。
水濡れに弱いため、使用やお手入れには注意が必要です。
オーストリッチ革
ダチョウから採れる皮のことです。
毛を抜いた後の丸みのある突起(クイルマーク)が特徴です。
このクイルマークは皮全体の約40%にしかないため、クイルマークのあるオーストリッチ革は高級品とされています。
軽くて丈夫なところと、柔軟性が高いところが特徴です。
落ち着いた雰囲気のある上品な印象のベルトに仕上がります。
牛革ベルトの代表的な加工方法の種類
ベルト素材でも定番の牛革ですが、加工方法によって見た目や風合いが変わります。
牛革の加工方法についていくつかご紹介しますね。
ヌメ革
植物性タンニン(渋)を使用してなめした革のことです。
表面がほとんど加工されていないため、革の自然な表情が楽しめます。
使い始めは固く、ゴワゴワとした手触りですが、徐々に革の繊維がほぐれて柔らかくなり、
色艶が増していきます。
革の素材感を楽しめるベルトに仕上がります。
ブライドルレザー
植物タンニンなどでなめした牛革に、ロウ(ワックス)を浸透させた革です。何度もロウを塗りこむことで繊維間の強度と防水性が高まり、表面には美しい光沢がうまれます。
もともとは馬具のために作られた革のため、固く、丈夫で長持ちします。
塗りこんだロウが白い粉として表面に浮き出てきますが、乾いた布でこまめにふき取っていると、深い艶が出てきます。しっかりとした作りと高級感のあるベルトに仕上がります。
エナメル革(パテントレザー)
革の表面にエナメル塗装を施した革のことです。
塗装には、ウレタン樹脂などが使用されます。
表面を分厚くコーティングしているため、防水性に優れています。
光沢が美しいことから、パーティなど華やかな場面でも使用できるベルトになります。
シュリンクレザー
熱や薬品を用いて、革の表面を収縮(シュリンク)させて模様(シボ)を強調した革のことです。シュリンク加工を施すことにより革がやわらかくなります。
シボの風合いが美しいベルトに仕上がります。
まとめ
今回は、ベルトに使われる革の種類と、牛革ベルトの代表的な加工の種類についてご紹介しました。
定番の牛革、馬革から個性的な見た目のエキゾチックレザーまで、ベルトにはさまざまな種類の革が使われています。
特に牛革は、加工方法によってビジネス、カジュアル、フォーマルといった幅広い場面で活躍するベルトが出来上がるのが興味深いところです。
次にベルトを選ぶ際は、革の種類と加工方法に注目してみてくださいね。
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